2022年1月15日 (土)

人工林の森林評価について

皆さん、間伐の役割について知ってますか?・・・

間伐には、次のような役割があります。
①間伐は、途中段階の目標林型を整える作業
②最終到達点が変われば、間伐方法も変わる
③最終目標が同じでも、現況次第で間伐方法は変わる

また、間伐の判断には、次の5つの指標が良く使われています。
①樹幹長率:葉の量・・・・・・樹高と樹冠の長さ
②相対幹距比:混み具合・・・・・・樹高と幹間の距離、または本数
③収量比数(Ry):混み具合・・・・・樹高と本数 + 密度管理図 
④形状比:樹形(ひょろ長さ)・・・・・・樹高と幹直径
⑤樹幹疎密度:空から見た樹冠の詰まり具合・・・・・・開空度(樹高無視)

ここで、込み具合の指標として使われている収量比数の便利な計算シートを紹介します。簡単なエクセルシートで、ご自分のパソコンやスマートフォンに保存しておけば、プロット調査における本数と樹高から、現場で簡単に収量比数を確認すりことが出来ます。

◇◇◇◇◇ダウンロードはこちらから◇◇◇◇◇

収量比数の簡易計算シート EXCEL file

スギ人工林の収量比数&間伐本数早見表 pdf file

ヒノキ人工林の収量比数&間伐本数早見表 pdf file

鹿児島県スギ人工林林分密度管理図 pdf file

鹿児島県ヒノキ人工林林分密度管理図 pdf file

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2022年1月14日 (金)

伐採跡地における天然更新確認調査研修会

1月14日(金)の13時30分から『伐採跡地における天然更新確認調査研修会』を鹿屋市の中央公民館と同市祓川の現地で、市町の職員の方々を対象として実施しました。今回は令和3年度地域振興推進事業で、伐採跡地が天然更新となっている箇所の植生調査と、その調査手法を県環境技術協会に委託で実施している事業の一環で、今後、出てくる天然更新箇所の確認方法を学んでいただくために開催しました。また、今度の4月1日以降、伐採届出制度の変更なども行われることから、その制度の周知も併せて行いました。現地研修箇所は4年位前に伐採された箇所で、更新樹種が育っていました。質問もでるなど、活発な研修会を実施しることができました。

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2021年12月21日 (火)

第12回鹿児島県きこり達人競技会

本日、森の研修館かごしま及び姶良市有林できこり達人競技会が開催されました。
各地域の林業事業体6チームが参加し、チェーンソーの点検や伐倒技術を披露してくれました。安全第一で伐倒技術も高いチームばかり。厳正なる審査の結果、
優秀賞は曽於地区森林組合とかごしま森林組合(いぶすき支所)🎉
最優秀賞は曽於市森林組合が獲得しました。㊗️
県内では林業の死亡労働災害が既に3件発生しています。みなさんこれからも御安全に❗️

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2021年12月17日 (金)

令和3年度安全点検巡回指導

令和3年12月17日(金)に令和3年度安全点検巡回指導を曽於班と肝属班の2班に分かれて伐採現場と製材所をまわりました。私たちの班は肝属班で、増田製材所、内之浦森林組合、おおのがら林業、(株)くまりん、(有)鹿屋愛林、(株)黒松製材建設の各現場を見てまわりました。風が強く、途中で、雨も降るなどして伐採現場は動いて無かったですが、作業員の方々に集まってもらい、安全指導を行うなどしました。各現場ともきれいにされ、日頃から安全に気をつけての作業をされているのが伺えました。安全に勝るものはありませんので、これからも安全作業に気をつけていただきたいです。

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2021年12月15日 (水)

森林経営におけるICT研修会

12月15日(水)の13時から16時まで、林業成長産業化推進部会の施業集約化プロジェクトで、『森林経営におけるICT研修を鹿屋市中央公民館で開催しました。まずは下田技術専門員が、森林経営計画作成におけるQGISの活用方法について講演し、その後、竹谷商事の後藤様と大隅森林組合の川井田様によるGNSS機器による森林調査及び現地調査について機器の使い方の説明があり、その後、会場近くの鹿屋市立図書館の周囲を実測し、さらにそのデータをパソコンで編集作業までしてもらう一連の作業もデモしてもらいました。測量機器の取り扱いはそんなに難しくは無いのですが、機器自体が高額なので即、購入して活用とまではいかないかも知れませんが、このような機器を活用することで、少しでも作業者の負担軽減につながればとの思いで、研修会を開催した次第です。これからもICTを活用した研修会なども開催していきたいと思っています。講師をされた3人の方には年末のお忙しい中、有意義な時間を作っていただきましてありがとうございました。

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2021年12月11日 (土)

『林業就業者の人材の確保・育成対策として』by 楢崎氏

12月9日(木)の13時30分から15時30分までの2時間、森林・林業関係雑誌のフォレストジャーナルを執筆されているな楢崎さんに『林業就業者の人材の確保・育成対策として』講演していただきました。人手不足は林業界だけでなく、他産業でも人材確保は課題となっていることから、問題解決にはなかなか答えがでない状況です。このような中、他産業では当たり前となっていること(例えば週休二日制など)が林業界ではまだまだ普及されてないのが普通で、これだけでも不利な状況で敬遠されがちだと指摘されました。なるほどと思いましたが、なかなか現状をかえられないのが現実です。すこしでも就労条件が改善されるよう努めていかなければならないなぁと思った次第でし。
 

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2021年12月 9日 (木)

森林経営管理制度に係る大隅地域連絡協議会(ワーキンググリープ)

12月9日(木)の15時45分から17時まで、森林経営管理制度に係る大隅地域連絡協議会(ワーキンググリープ)が開催されました。今回は、奧技術主幹が、森林の経営の可否判断や条件不利な所を改善してもらい森林整備に繋げていくため環境譲与税を活用する事業の例示などを示して、市町と情報共有を図りました。非常に具体的事例をされたので、是非とも各市町の方々には来年度以降の市町の予算措置に活用していただきたいです。
 
 
 

2021年12月 8日 (水)

『林業の仕事』in 鹿屋農業高校

本日、12月8日の午後、1時45分から3時45分までの2コマで鹿屋農業高校の教室において、進路ガイダンスが開催され、今年度も『林業の仕事』の話しをさせてもらいました。第一部は1,2年生の8人(1人は欠席)で、第ニ部も1,2年生の3人が林業のブースに来てくれました。2コマとも、担い手担当の中村普及指導員が、森林・林業の話しや林業の仕事、林業の現状などを高校生にわかるように話しをしてくれました。今回は、25の大学や専門学校、自衛隊が集まり、生徒がその中から興味を持ったブースにくるシステムで、11名(1名は欠席)がきてくれて、本当にうれしかったです。中には、すでに林業の仕事に就きたいという生徒もいて、大変うれしくなりました。さらに1人でも多く林業に就職してもらえるよう成長産業である林業をPRしていきたいという思いを強くしました。中村様、大変でしたが、ありがとうございました😊
 
 
 
 
 
 
 

2021年12月 7日 (火)

曽於地区林業振興協議会先進地研修 2日目

2日目は佐賀県で林業用マルチャーとラジコン式下刈機の研修。
林業用マルチャーは地拵え、雑木や根株の切削、竹林の整備などにも使える機械。
曽於地区森林組合では主伐時に発生する枝条を処理して、そこで発生するチップを造林地に敷設する事で下草の繁茂を抑制できないか?と考えています。
ラジコン式下刈機は刈込み高さを4〜14cmに調節でき、GPS搭載で自動運転、傾斜40度まで走行可能とのこと。
これで苗木や根株を避けて運転ができたら最高なのになぁ〜。
林業用マルチャー
イタリア製🇮🇹 FAE社 型式BL1/EX 0.25用
ラジコン式下刈機
kawasaki FS730V EFI 型式XRot95
(株)松本木材様、レンタルのニッケン様 雨の中御対応いただきありがとうございました。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2021年12月 6日 (月)

曽於地区林業振興協議会先進地研修

○曽於地区林業振興協議会先進地研修
当協議会は曽於地区森林組合と鹿屋市、志布志市、大崎町、大隅地域振興局のメンバーで構成されています。
新型コロナウィルスの警戒基準が見直されたこのタイミングしかないという事で先進地研修を決行。
今日は大口にある三好産業のコウヨウザンの造林地を見せてもらいました🌲
エネルギーの森としてバイオマス発電用のチップ用材を生産。20年伐期で萌芽更新を3回計画しており、成長がスギの2〜3倍早く、下刈りも2年ほどで間伐も行わない予定とのこと。今回の現場は2年生ながら大きいものでは3mを超える個体もありました。
今後の新たな展開として大変参考になりました。
三好産業様お忙しい中御対応ありがとうございました。
明日は別の先進地を研修して来ます。